ブログ

Blog

「春にうつ病になりやすい原因と3つの対処法」

目次

「春にうつ病が増える原因とは」

桜の季節も終わり、もうすぐゴールデンウィーク。新年度になって約1ヶ月が過ぎました。

新年度を迎えた4月初旬には、「新しい気持ちでがんばるぞ!」と気合が入っていたのに、
今はなんとなく「体が疲れる」「気持ちが落ち着かない」「やる気がでない」と感じる方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜ春になると、うつ病になりやすいのか?
今回は、この時期にうつ病になりやすい原因と、その対処法についてお伝えいたします。

「新しい生活が始まる場合が多い」

春は、卒業や入学、就職、異動など、1年を通じて、最も生活環境に変化が多い時期です。

新しい環境、新しい仕事、始めての人との人間関係など、慣れない環境に身を置くと、知らないうちにエネルギーを消耗し、メンタル不調に陥りやすくなります。

普段からメンタル不調のある人はこの時期は悪化しやすく、不調がない人でも、生活環境の変化によって、大きなストレスを感じ、精神的に支障をきたしやすくなります。

3月、4月はいろいろな環境の変化があり、それに対応しながら過ごし、5月の連休の頃に
どっと疲れが出て、心身ともに不調に陥ることは、珍しくはありません。

連休明けには、学校や仕事に行きたくないと感じる、いわゆる「五月病」は、誰にでも起こりうることです。

「気候の変化」

冬が終わり春になる時期は、気候が暖かくなり、草木が芽吹き始めることから、昔からこの時期は「木(こ)の芽どき」と呼ばれています。
木の芽どきは、寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期のため、この時期は病気に注意するようにと、昔から代々言い伝えられています。

また、現代は花粉症で悩む人も多く、寒暖差による気候の変化だけでなく、花粉症症状による集中力の欠如、ストレスも心身の負担の一因になっています。

このように、「春」は、気候的にも環境的にも、自律神経が不安定になりやすい時期と言えるでしょう。

「冬の間の運動不足」

寒い冬の間は、ついつい暖かい部屋にこもって、体を動かさずに1日を過ごすことが多くありませんか? また冬は、お正月やクリスマスなどイベントも多く、美味しいものを食べる機会が増え、ついつい飲み過ぎ食べ過ぎになり、体を動かすことが億劫になることもあるでしょう。

さらに、体は寒さから身を守るために、冬には、自然と脂肪がつきやすくなっています。

そんな冬を乗り越えて、やってきた春。
運動不足によって、不眠が引き起こされたり、血流が悪化することで疲労物質が溜まり、体が疲れやすくなったり、頭痛がおきたりなど・・・

このような症状が現れている、ストレスを感じているのなら、その原因は運動不足によるものかもしれません。

「春のうつ病に対する3つの対処方法」

では、春のこの時期に起こりやすい「うつ病」に対して、どのように対処すればよいでしょうか?

簡単に毎日の生活に取り入れられる、セルフケアをご紹介します。
はじめやすいものから取り組んでみて下さい。

対処方法その1:睡眠

社会生活をする上で、環境の変化によるストレスは避けては通れませんが、ストレスを蓄積してしまうのは問題です。
変化の多いこの時期には、いつもよりも睡眠時間を長くとり、体を休めることが大切になります。

睡眠をしっかり取ることで、体だけでなく、心も安定します。
意識的にリラックさせる時間を作りましょう。緊張やゆううつさ、不安感が増していると感じたら、自分の内側に意識を向けて瞑想するのもよいでしょう。

(詳細は省きますが)ここで1点、睡眠について注意をして頂きたいことが、
「寝際にネガティブなことは考えない」ことです。ネガティブなことを考えて寝るのと、ポジティブなことを考えて寝るのでは、睡眠の質が大きく違い、目覚めも変わります。

対処方法その2:デジタルデトックス

仕事でも、私生活でもかかせないスマホ。とても便利なツールではありますが、四六時中、スマホを使う生活をしていては、目も疲れ、姿勢も悪くなり、脳も休まりません。
実際にスマホを使用する時間が長い人に、ドライアイや肩こり、偏頭痛、吐き気、指先の痺れなどの不調を訴える割合が多いと言われています。

意識的にデジタルデトックスをすると、恐怖や不安を煽るメディア情報やSNSなど、外部と距離を置くことになるので、結果として、心の安定が図られ、心身のデトックスにつながるでしょう。

疲れを感じている人は、この大型連休の間だけでも、スマホを手放す時間を増やしてみてはいかがでしょうか? 

対処方法その3:運動

体を動かすことで、血流がよくなって肩こりや腰痛が軽減したり、不定愁訴やストレスが低減するなど、心身ともに良い影響を及ぼします。

しかし、体を動かすことは大事だということはわかっていても、なかなか時間がとれなかったり、面倒に感じたりすることが多いのが現状です。
また、人によって運動量はかなり大きく違いがありますので、普段ほとんど運動をしない人にとって、「1日1万歩を歩きましょう」というのは至難の業です。

そこで、日常生活の中で「今より10分多くからだを動かしましょう」という指針が厚生労働省より出されています。
10分多く動くということは、歩数にすると約1000歩多く歩くということになります。

これなら、通勤中にエレベータやエスカレータを使わず階段を使ったり、1駅分を歩いてみたり、自転車や車の使用頻度を減らすなどで、達成できる範囲の運動量ですね。

また歩いていると、自分好みの面白いお店をみつけたり、意外な人と出会ったりと、新しい発見をすることもあるでしょう。

歩くのにちょうど適している春のこの時期。
無理のない範囲で継続的に行うことをオススメします。

まとめ

このように、暖かくなって過ごしやすくなった春のこの時期には、心身の不調を訴える方が多くなるのは、ある意味で、自然な流れなのかもしれません。

「心身の不調は誰にでも起こりうることで、自分だけに起こっていることではないんだな」と思うだけでも、少し気がラクになるのではないでしょうか?

けっして無理をしたり、投げやりになる必要はありませんが、前述したような対処方法をうまく活用して、自分自身が出来うる限りのことをしたら、
「あとはなんとかなる、私は大丈夫!」と、最後は自分のことを信頼して腹を据えることが、
病から解放されるために、最も大事なことです。まさしく「病は気から」です。
実際に「病は気から」ということが科学的にも証明されています。


当店は、現役の薬剤師でもある心理カウンセラー・ライフメンターが、様々な不調を訴える方に、アドバイスを行ない、身体面、メンタル面の症状を改善するお手伝いを行なっています。

考え方が変われば行動が変わり、行動が変われば人生も大きく変わります。
考え方を変えることで、病気や不調は解消することが可能です。

お気軽にご相談下さい。


参考文献:
「健康づくりのためのからだ活動基準, 厚生労働省e-ヘルスネット2013年
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/policy/guidelines_2013.html
「病は気から」の根拠を実験的に証明 交感神経による免疫制御のメカニズムの一端を明らかに
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20141125-2/

ブログ一覧

ページの先頭へ